マヌカハニーの力

「奇跡のはちみつ」と謳われるマヌカハニー。美容と健康に気をつかうモデルや芸能人にも愛用者は多く、その効果に注目が集まっています。

マヌカハニーは、ニュージーランドに自生するマヌカという木の花から採取されるはちみつです。マヌカの木はオーストラリアの一部地域とニュージーランドのみに生息する低木で、その花は南半球の夏季にあたる12月頃から約4週間にわたり咲き誇ります。オーストラリアにも生息するマヌカの木ですが少量で製品化することが難しいため、現在流通しているマヌカハニーのほぼ100パーセントがニュージーランド産です。

ビタミンC B群をはじめとするビタミン、ミネラル、酵素、鉄分などを豊富に含み栄養価の高さにも定評のあるマヌカハニーですが、味や食感、香りなどは普通のはちみつと少し異なります。もちろん、はちみつ全般のことを普通のはちみつと一括りにして評価することはできませんが、日本で一般的に流通しているレンゲやアカシアなどから採取されるクセの少ないはちみつとは違い、マヌカハニーは生キャラメルのような食感と芳醇な花の香りに特徴のあるはちみつです。このため味が苦手だと感じる方もいますが、マヌカハニーの食べ方はそのままスプーンですくって食べるだけでなく、トーストに塗ったりヨーグルトや飲み物に混ぜたりと、自分の好みに合わせてアレンジできます。

では、マヌカハニーが普通のはちみつと違い「奇跡のはちみつ」とまで言われるのはなぜなのでしょうか。マヌカの木の花の咲く期間が短く、生産量が限られているというのが理由のひとつです。しかし、最大の理由はマヌカハニーの持つ殺菌力にあります。普通のはちみつと比べるとはるかに高い殺菌力をマヌカハニーは持っているのです。

普通のはちみつにも殺菌成分は含まれています。古代エジプトで皮膚病や傷の手当に使われていたことや、世界三大美女として名高いクレオパトラが美容のために使用していたなど、はちみつは食品としてだけでなく民間医療品として伝統的に活用されてきました。しかし、普通のはちみつの殺菌成分である過酸化水素水は酵素に弱いという性質があり、体内に取り込まれると酵素によって分解されてしまいます。マヌカハニーはその殺菌成分として過酸化水素水の他に食品メチルグリオキサールを含みます。食品メチルグリオキサールは体内の酵素で分解されず、熱や光にも強いなど大変パワフルな成分です。この食品メチルグリオキサールを含むおかげでマヌカハニーは他に類をみない高い殺菌力を持つのです。天然のはちみつの中で食品メチルグリオキサールを含むのはマヌカハニーだけであり、ここにマヌカハニーが奇跡のはちみつと言われる所以があります。

2. UMFマーク

マヌカハニーの大きな特徴である殺菌力ですが、流通する全てのマヌカハニーの殺菌力が一律に高いというわけではありません。産地などにより食品メチルグリオキサールの含有量に差があるためです。また、成分量の偽装された製品が流通するなどの問題も現実に起こっています。私達消費者がマヌカハニーを購入する際には、信頼のおける製品の中から製品ごとの抗菌活性力を比較検討するということが肝要になってきます。製品の信頼性を確かめる方法として、マヌカハニーの製品ラベルにUMFマークが記載されているかどうかを確認することが挙げられます。UFMマークはUMF Honey AssociationUnique Manuka Factor Honey Association)という協会が監視、管理する製品にのみ記載することが許される協会認定の証です。この協会はUMF表示に関する運営、管理、検査、安全性、品質維持、普及を促進するために設立されたニュージーランドの認定機関です。UMFマークが記載されているということ、それはその品質が協会によって保証されているということ意味します。

UMFというのは、Unique Manuka Factorの頭文字をとったもので、その意味は「マヌカハニー独自の要素」となります。UMFはマヌカハニー研究の第一人者であるピーター・モラン博士が発見したマヌカハニーにだけ含まれる特殊な抗菌作用を数値化したものです。UMFの数値は5+10+16+20+25+などがあり、数字が大きくなればなるほどマヌカの抗菌作用が強いとされています。UMFの値は 5+以上のものにしか表示できないようになっています。10+以上のものは「アクティブ・マヌカハニー」と呼ばれ、ニュージーランドでは医療の現場でも使われています。このUFM 10+以上のものはマヌカハニー全体の20%、UMF20+1%未満だといわれており、数値が高いほど生産量が少なく貴重であることがわかります。

尚、この数値はマヌカハニーの抗菌活性力が何%濃度のフェノール溶液に相当するかを数値化することで表しています。UMF5+のマヌカハニーであれば、その抗菌活性力が濃度5%のフェノール溶液に相当するということを意味します。病院で消毒に使われる一般的なフェノールの濃度は5%程度でありますので、それと比較してもマヌカハニーの高い抗菌効果は想像に難くないと思います。

3.まるで万能薬、マヌカハニーの効果とは

栄養価の高さに加えてその殺菌力の高さから医療用としても用いられるマヌカハニーには様々な効果効能があります。ピロリ菌に効果があることはよく知られていますが、他にも大腸菌、腸球菌、消化性潰瘍、化膿レンサ球菌、黄色ブドウ球菌などのほとんどの腸内細菌の殺菌に効果的です。また、腸内の善玉菌の活動を活性化してくれるので整腸作用も期待できます。

風邪やインフルエンザの対策にも有効です。風邪をひいたときにはちみつを摂取する方は多いと思いますが、マヌカハニーの場合、栄養価の高さに加えて殺菌力も強いので効果的に風邪対策を行うことができます。また、インフルエンザウィルスの増殖を抑制するという研究結果も出ており、マヌカハニーを日常的に摂取することによりインフルエンザを効果的に予防できると考えられます。喉の痛みや鼻づまり等の改善にも効果があるので、風邪をひく前だけでなく、ひいた後もマヌカハニーを摂取することで症状の緩和を図ることができます。

虫歯対策にもマヌカハニーは一役かってくれます。マヌカハニーは虫歯菌ミュータンスなどの細菌抑制にも効果があります。口腔内の雑菌を殺菌してくれるので歯周病や口臭を予防でき、口内炎の治療にも効果があります。

また、マヌカハニーは美容にも良いとされています。保湿や肌の再生に優れているため、シミ、しわ、ニキビ、肌荒れなどに効果があります。そのまま塗るだけでも効果を得られますが、オイルなに混ぜて使うことで更に高い効果を得られます。

他にも様々な症状の改善に効果の期待できるマヌカハニー。ひとつ手元に置いておけば、様々の場面で効果を実感できる働きをしてくれることでしょう。

4.子どもに対しても安全であること

マヌカハニーは「奇跡のはちみつ」と呼ばれ、その殺菌力も高いことから子どもが摂取することに関して疑念を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、マヌカハニーは薬ではなく食品ですので、子どもが食べることに問題はありません。副作用の可能性も無く摂取するリスクも極めて低いので、日常的に摂取することにより様々な効果効能を期待できます。特に寒くなる時期には風邪やインフルエンザ対策に大きな効果を発揮してくれます。日常的に摂取することで免疫力の向上にもつながります。普通のはちみつと違い味に多少にクセがありますが、料理や飲み物に混ぜるなど食べ方のアレンジ方法は豊富にあるので、楽しく食べて大きな健康効果を得られることが期待できますよ。

(※)はちみつには「乳児ボツリヌス菌」という菌が含まれているので、1歳未満の乳児には与えないようにしてください。